【最終78位】うまヒョイ ルナヒョイ 見せオーガ【剣盾S23シングル】
初めに
考慮外の回避が強力とSMシーズン2で学んだ。
ダイマックス使用禁止である剣盾シリーズ10は回避戦法とマッチする。
とても強いポケモンを使いたいので縮小バトンを軸に選択。
だがダイマックスがないと言えども回避には明らかな弱点がある。
・吹き飛ばし
・挑発
・黒い霧
これら嫌な要素を対策するにはどうすればいいか。
結論から言うと、これらの技を持つポケモンが選出されなければいい。
これが回避戦術最大の肝、嫌な相手を攻撃的な見た目の構築で遠ざける、嫌な相手の選出さえも回避してしまうことを目指した。
選出誘導、引いては選出回避により真の回避戦術と成る。
うまヒョイS22
クレセリア@ひかりのねんど 特性:ふゆうH277(252)-Ax↓-B158(140)↑-Cx-D181(116)-S105
トリックルーム/リフレクター/ひかりのかべ/みかづきのまい
起点作り。
両壁トリル自主退場ができる超耐久ポケモン。
初手にアンカーを出して一暴れした後、クレセバック→壁トリル月光乱舞→縮小バトンというトリッキーな動きも可能。
ピクシー@オボンのみ 特性:てんねん
H200(236)-Ax-B132(212)↑-Cx-D118(60)-S58↓ ※最遅
ちいさくなる/コスモパワー/みがわり/バトンタッチ
縮小バトン役。
鋼抜群ながらもザシのA上昇を無視しながら縮小していける。
大体2回は縮小でき、2回縮小できたら試合が終わる。
アンカーは相手に合わせてよりどりみどりだが基本黒バド。
バドレックス(こくばじょうのすがた)@たべのこし 特性:じんばいったい
H177(12)-Ax↓-B102(12)-C212(212)-D123(20)-S222(252)↑
アシストパワー/ドレインキッス/わるだくみ/みがわり
アシパが凶悪過ぎる威力のためアストラルビット切りでもイケる。
スカーフか影、バンギ以外にはまず突破されることはないが、これら3つの懸念事項もなるたけ身代わりを残す立ち回りでケアする。
カプ・レヒレ@マゴのみ 特性:ミストメイカー
H177(252)-Ax↓-B136(4)-C161(252)↑-D150-S105
アシストパワー/ドレインキッス/めいそう/みがわり
カバドラン牽制枠。
ロンゲが挑発でクレセ妨害したりイカサマで黒バド倒したりしてくるため、ロンゲ入りには初手レヒレで荒らす→クレセ月光乱舞→ピク縮小バトン→レヒレで〆みたいな立ち回りする。
DDラリアット持ちにも選出。
ゴリランダー@グラスシード 特性:グラスメイカー
H193(140)-A159↑-B140(236)-Cx↓-D90-S122(132)
DDラリアット/ドレインパンチ/つるぎのまい/みがわり
カバ牽制枠。
黒バドが日ネクに弱いため日ネク入りに選出。
黒バドが日ネクに弱いって何事だ。(本構築の黒バドはアストラルビット不採用のため)
ワルビアル@フィラのみ 特性:じしんかじょう
H171(4)-A169(252)-B100-Cx↓-D90-S158(252)↑
つけあがる/じしん/ビルドアップ/みがわり
霊牽制枠。
オーガが雷を必中させてくるためオーガ入りに選出。
水技は避ける。
本構築うまヒョイ伝説でレート2000達成。
基本選出はクレセピク黒バド。
しかしクレセががロトムのトリックやボルトの挑発で機能停止してしまうことが気がかり。
構築全体を攻撃的に見せることができればこれらを避けることができるのではと考え、起点役のクレセの見直しをした。
攻撃的なアタッカーに見えることが重要であるため、禁止伝説ルナアーラを起点作りとして採用(当時のルナアーラはスカーフとパワフルメテビがTOP2の型だった)、禁伝を起点作りにするなんて思われんやろ。
黒バドが相手のスカーフに弱めという点も踏まえ、悪戯心で先制身代わりが置ける化ボルトをメインアンカーに起用。
ルナヒョイS23(〜レート2000)
ルナアーラ@ひかりのねんど 特性:ファントムガード
H243(244)-Ax↓-B133(188)-Cx-D150(76)↑-S117
前構築と比べて妨害されるケースが格段に減った。
月光乱舞と違って後続の再利用はできないものの、テレポートは低い優先度で交代できる技。
自身の体力を1でも残す限りTODの構えができ、テレポートの厨性能が光った。
ピクシー
一緒。
ボルトロス(けしんフォルム)@ 特性:いたずらごころ
H161(52)-Ax↓-B90-C171(204)-D100-S179(252)↑
ほうでん/くさむすび/わるだくみ/みがわり
上から置ける身代わりは強かった。
HAザシの上から攻撃できるよう最速。
バンギが重いためサブウェポンは気合ボールでもいいが、計算した感じだと気合ボールと結びとではバンギ倒し切るまでのターン数が1しか差がないため今回は命中安定の結びを選択。
メインウェポンは3割麻痺が強力な放電、例え上手く避けられずとも3割麻痺に助けられることはままあった。
自分に有利な運要素はできるだけたくさんあった方がいい、どれか1つは引っかかる。
一緒だがボルトがジカルデに弱いためジガルデ入りにも選出。
ロトム(ウォッシュロトム)@メトロノーム 特性:ふゆう
H126(4)-Ax↓-B127-C157(252)-D127-S151(252)↑
アシストパワー/でんげきは/わるだくみ/みがわり
カバレヒレドラン牽制枠。
ラッキー入りに選出。
悪巧みメトロノーム電撃波でちいラキをぶち抜く。
ヤドキング(ガラルのすがた)@くろいヘドロ 特性:マイペース
H201(244)-Ax↓-B128(220)-C148(36)↑-D131(4)-S51(4)
アシストパワー/パワージェム/わるだくみ/なまける
レヒレドラン牽制枠。
ヌケニン入りに選出。
パワージェムはイベルヌケニンに一貫。
本構築ルナヒョイ伝説でレート2000達成。
基本選出はルナピク化ボルト。
しかしシーズン終了までまだ時間があったため改善点を考えた。
全体的に攻撃的な見た目の構築に仕上げたが未だに選出された挑発ポケモンがいた、ヒードランだ。
黒バドもルナアーラも特殊アタッカーに見えるのでHD挑発ドランがわんさか選出された。
ドランに当たらなければ勝ちでドランに当たれば負けのマッチングおみくじ状態だったので、ドランに当たらない方法を考えた。
絶対にドランが出てこないような選出圧力を持つポケモン、カイオーガを起用することに決めた。
しかしカイオーガはメインアンカーにするにはボルトロスの器用さには及ばない。
なのでカイオーガはサブのアンカーとし、基本的に見せポケカイオーガとしての起用となった。
見せオーガS23(レート2000〜)
一緒。
ピクシー
一緒。
一緒。
カイオーガ@マゴのみ 特性:あめふらし
H175-Ax↓-B111(4)-C202(252)-D160-S156(252)↑
ねっとう/れいとうビーム/めいそう/みがわり
最終日に急遽起用、調整考える暇がなかったためCSぶっぱ。
ベンチから睨みをきかせるのが最大の仕事。
日シリ2016では大谷翔平がネクストバッターズサークルで素振りをするだけで6打点を得た「見せ大谷」という戦術があったが、見せ大谷よろしく「見せオーガ」としてチームを勝利に導いてくれた。
レヒレの代わりなのでジガルデかDDラリアット持ちと当たったらオーガ選出。
一緒。
一緒。
本構築見せオーガで潜った結果、両ROM最終2桁の成績を修めることに成功した。
基本選出はクレセピク化ボルト。
試行錯誤により構築というものは形を変え続ける。
その過程では構築のパーツとなる様々なポケモンが生まれては消えていった。
構築からは離れていってしまったポケモン達だが、彼らがいなければ構築が完成することもなかった。
共に戦った仲間達を備忘録として最後に記す。
備忘録
C種族値154の圧力で起点を作る。
麻痺で相手のS下がってもトリル下でピクが上から動けることが多い。
悪戯心分身が凶悪。
万能傘を持たせてオーガ対策。
万能傘は雷避けにも光合成回復量確保にも役に立つ万能アイテム。
万能傘を持たせてオーガ対策。
プレシャスの配布個体に万能傘を持たせるという贅沢な采配。
雷無効のため万能傘を持たせずともオーガ対策となる。
ここまでで一番まともそうなポケモン。
コスモパワー2回で身代わりが雷を耐えるため万能傘を持たせずともオーガ対策となる。
聖剣辻斬りはジガルデヌケニンを滅殺する。
オーガ対策ではなくジガルデヌケニン対策。
とぐろ6積みジガルデを吹き飛ばす様は爽快。
ジガルデヌケニン対策で持ち物はレッドカード。
とぐろ6積みジガルデをレッドカードで吹き飛ばす様は爽快。
ジガルデヌケニン対策ではなく受けル見る枠。
剣舞と嫌な音で全てを貫く破壊神。
受けル見る枠。
ロトムの電撃波もそうだが、小さくなるに文句を言うだけで対策って気にはなれないのでのしかかり採用。
いかがだったろうか。
どのポケモンも高すぎる暴れ馬のようなポテンシャルを持つ故に筆者には使いこなせなかったが、この記事の読者が最終1位を獲る糧となることを確信している。